こんにちは!中卒、フリーター、貯金なし…でもいつの日かきっと人生逆転を夢見る人生逆転おじさんです!
今回は経済的理由や家庭の事情、はたまた体調的な事情で高校進学を断念してしまった人、またはおじさんと同じように高校に進学はしたけど辞めてしまった中卒者(最終学歴が中学卒業の人)に向けた記事になっています。
目次
高校認定試験とはなんぞや?
実は何度か別記事に書いた事があるのですが、おじさんは「大学入学資格検定(通称:大検)」というものを持っています。
2005年に名称が変更され「高等学校卒業程度認定試験(通称:高認)」となっています。
名称が変更された事によって大検→高認で何が変わったかというと、まず大検は高等学校や高等専門学校に在籍していると受験が出来なかったのですが、高認は現役の高校生でも受験する事が出来るようになったのです。
つまり高校に通ってる時にイジメ等にあって通いたくなくなっても、高認を取得すれば高校を辞めるという選択もアリになるという事です。
また大検の試験科目は全部で9科目でしたが、高認では8~10科目となっており、一部科目は自分で選択して受験する事になっています。
高認合格で認められる3つの権利とは?
この「高認」に合格すると、例え中学校までしか出ていなくても以下の3つの権利が認められる事になります。
①公的に「高等学校を卒業した者と同等以上の学力がある」と見なしてもらえる!
②大学・短期大学・専門学校の入学試験の受験資格を得ることができる!(もちろん合格しなければ通えない)
③就職の際、地方自治体・民間企業の一部から高等学校卒業者と同等に扱ってもらえる!(学歴上は中卒になる)
…と、かなり良い事尽くしです!勿論、高校を卒業出来れば一番いいとは思いますが、事情があって高校に通えなかった場合等はまさに人生をやり直す為のワンチャン資格と言えるでしょう!
じゃあこの「高認」は一体どうすればGET出来るのか…?掘り下げて書いていきたいと思います!
「高認」の取得方法と受験料
高認の取得方法
まず高認を取得する為には当然の事ながら試験を受けなければいけません。
この試験は年に2回ほど(8月、11月)あるのですが、科目数が多いので最大で2日間の試験が行われます。
願書は「文部科学省」、「各都道府県の教育委員会」、「各都道府県及び市町村が指定する場所」でGETする事が出来る他、文部科学省のWEBサイト(リンク先はこちら)でも申し込むこむ事が出来ます。
高認受験の際に必要なアイテム
【初めての受験の場合】
・受験願書、履歴書
・履歴書サイズの写真2枚(縦4cm×横3cm)
・住民票or戸籍抄本(本籍地記載のあるものが必要)
・試験科目の免除に必要な書類(単位修得証明書)
※上記の単位取得証明書とは高校や高専に通っていた場合、在学中に必要な単位を修得していると高認受験時にその科目が免除されます。「単位修得証明書」は、在籍していた高校に発行を申請する必要があります。
また英検や数検などの技能検定に合格している場合も科目免除の条件を満たす事が出来ます。
【2回目以降の受験の場合】
・受験願書、履歴書
・履歴書サイズの写真2枚(縦4cm×横3cm)
・住民票or戸籍抄本(本籍地記載のあるものが必要)
・試験科目の免除に必要な書類(単位修得証明書)
・科目合格通知書
※上記の科目合格通知書とは、科目別の合格証明書になります。高認を取得する為には8~10科目合格が必要になるので、一度の試験で全てを合格するのはかなり厳しいです。
ですが高認受験では一度合格した科目は二度目以降の試験でも有効となり、その合格した科目は二度目以降は免除されるので、何年かかっても最終的に全科目合格すれば良いという事になります。
高認試験での受験科目
・国語(※必修科目)
・数学(※必修科目)
・英語(※必修科目)
・地理歴史
「世界史A」「世界史B」のどちらか1科目
「日本史A」「日本史B」「地理A」「地理B」のいずれか1科目
・公民
「現代社会」の1科目に合格するか、または「倫理」「政治経済」の2科目に合格するかのどちらか選択。※「現代社会」は範囲が広い為。
・理科(①or②のどちらかを選択)
①「科学と人間生活」1科目の合格と「物理基礎」か「化学基礎」のどちらか1科目の合格(合計2科目)
②「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」のいずれか3科目(合計3科目)
必修科目はその名の通り必ず受けなければいけませんが、選択式の科目は難易度の違いはあるかもしれませんが、もし最小の科目で受かりたい場合の例を挙げるとすると…「国語」「数学」「英語」「世界史A」「日本史A」「現代社会」「科学と人間生活」「物理基礎」の8科目で合格出来ます。
高認の受検料
・7科目以上→8,500円
・4科目~6科目→6,500円
・3科目以下→4,500円
※上記の様に高認の受験料は科目数によって変わってきます。受験科目に応じた受験料としてコンビニや郵便局で売っている収入印紙をを購入して、願書に貼り付けて申し込む感じになります。
高認は難しい?合格率と勉強法は?
高認の合格率は?
おじさんが受験した旧大検時代もそうでしたが、高認は難しいと巷ではよく言われていますが、実際に過去に受験したおじさんからしたらぶっちゃけそこまで難しくはありません。
合格率の過去の平均データを見ると受験者全体では40%の人が合格している様で、科目別の合格率は90%だそうです。
難しいと言われる理由としてはやっぱり受験科目数が多い事と、受験するの人の中には勉強からしばらく離れてしまっている社会人や年配の人も普通にいる為に難しく感じてしまうという事だと思います。
何点取れば合格できそう?
各科目の合格点は40点(100点満点中)といわれているので、半分の50点を目標として、各科目の点数を合格を目指すと良いと思います。
高認の勉強方法
おじさんは独学でした。高認専門の予備校ともありますが、問題集等を購入して過去問中心に学習していけば十分に合格可能な試験だと思います。
高認科目数は確かに多いですが、何年かけてでも最終的に合格すればよいので諦めずにクリアしていけば良いのです。
これならできる!高認合格“超基本”テキスト―中卒・中退・不登校からの高卒資格取得
まとめ
おじさんは僭越ながらいくつかの資格を持っていますが、現在までで取得した資格の中では高校認定試験(旧大学検定)が一番自分にとって意味があった資格だったんじゃないかと思います。
おじさんの場合は金銭的な問題等があったので大学進学はしてないので高認資格を100%活かしてる訳ではないですが、社会人になってから企業に面接に行って面接官から「大検?凄いですね!」と褒められた事も何回かあります。
ちなみに履歴書に書く時は学歴は「中卒」になりますが、資格欄に「高校認定試験資格」と書いたり、学歴欄に中卒(高校認定試験資格)と書いてもいいかもしれません。
高認を取得したからと言って「高校卒業」が認められる訳ではないですが、何となく高校卒業した人よりも努力して合格に至ったという経緯は認めてくれる企業は多いと思います。
資格は取得するのがゴールではなく、取得してからがスタートなのは間違いありません。頑張って取得した資格をどう活かしていくかが大切なのです。
もしおじさんと同じように高校を中退してしまって「人生終わった…」と思っている人がいるなら、ぜひ高認を取得してみて下さい!周りの見る目が確実に変わります!
高校を中退しちゃっても人生諦めちゃうのはまだ早い!立てよ!中卒者達よ!
ジーク中卒者!!!
高卒程度認定試験 4年過去問1・主要3科 英語・数学・国語 2019年度用
高卒程度認定試験 3年過去問2・社会系1 現代社会・地理A 2019年度用
高卒程度認定試験 3年過去問3・社会系2 日本史A・日本史B・世界史A・世界史B 2019年度用
高卒程度認定試験 3年過去問4・理科系 科学と人間生活・生物基礎・化学基礎 2019年度用