こんにちは、最近年齢のせいか、感動する話にやたら涙腺が弱い人生逆転おじさんです!
今回は知人からオススメされた映画「トラさん~僕が猫になったワケ~」を観に行って、とても感動してしまいレビューというか、色々書かずにはいられなくなったのでアレコレ書いてみたいと思います!
感想を書くとなると、どうしてもネタバレを含んでしまうので、もしこれから映画を観に行く予定がある方は注意して下さい(笑)
目次
あらすじ
というのが大まかなあらすじになりますが、最初に言っておくと、この映画はたんなるチープな着ぐるみ映画ではなく、家族のあり方を考えさせてくれるとても素晴らしい映画だと思います。
おじさんは原作を読んでいません。…なので、ここからはおじさん的に感じた事を書いていきたいと思います。
「トラさん」の登場人物達について
主人公・高畑寿々男(演・北山宏光)について
妻と娘を遺し突然死んでしまうという悲惨な状況でも、主人公スズオのポジティブな性格のせいで序盤はあまり悲壮感は感じません。
あの世の裁判官に「クズ人間」と評されてしまいましたが、トラさん(猫の姿)となる前から家族に対しての愛情はあり、大切に思っていた事は妻と娘にも伝わっていた様に感じましたし、深い部分では家族の絆は繋がっていたと思います。
ただ言葉にしないと解らない事もあり、死んで猫になったからこそ、人間の時には解らなかった事、自分自身の本当の気持ちと向き合えたは間違いありません。
アニメ化までした自身最大のヒットである「ネコマン」という作品も10巻まで単行本を出し、最終話であるあと1話を書けばもう1冊単行本が出せる…そんな状況で何故か最終話を書かない…それもスズオ本人が「最終話を書いてしまえば物語は終わってしまう…」「もうこれ以上の作品を生み出す事は出来ない…」という事が本当は解っていたからじゃないかと思います。
もし事故に遭わずに高畑寿々男のまま生きていたら、きっと自分と向き合う事も出来ず、何も変わらなかったと思います。
死んで良かった…という事ではありませんが、死んで猫になったからこそ、家族の絆を再確認する事が出来ましたし、より絆が深まったと言えるのではないでしょうか?
結果論になってしまいますが…
猫にしか見えないものある=死んだからこそ見えたものがある
そうおじさんは解釈しました。
白猫のホワイテストの正体について
劇中でスズオが亡くなり、猫の姿になり現世に転生した後に出会うのが、白猫のホワイトネス…じゃなくって、ホワイテスト(演・飯豊まりえ)…。
彼女は自分の飼い主の事を「パパ」と呼び、綺麗な毛並みを持つどこか品のあるメス猫で、まるでお嬢様のような立ち振る舞いから上流家庭に育てられてるような印象を受けます。
しかし初めての出会いの時に「俺は本当は人間だったんだよ」と告白するトラさん(スズオ)に対し彼女の反応はとても薄く、でも野良猫達のグループに入れなかったトラさんに対して、とても親身に接してくれます。
トラさんも段々とホワイテストに対し心を開いていき、ある悩みを抱えるホワイテストを励ましてあげたりします。
最後はトラさん(スズオ)にとても重要な事を告げ、別れる事になりますが…その正体は一体なんだったのでしょうか?
劇中で明言される事は無かったですが、彼女は間違いなく彼女のパパの本当の娘だと思われます。
スズオがトラさんに転生したように、若くして亡くなってしまった彼女もホワイテストとして関所の裁判官に白猫の姿として転生した姿で間違いないでしょう。
そして彼女のパパがホワイテストに語った「お前はヤンチャな娘だったけど、誰よりも心が真っ白な優しい子だったよな」とは、ホワイテストが本当は自分の娘だと気づいていたという事でしょう…(涙)
本当に感動するシーンだと思います。
主人公の同期(ライバル)・浦上栄剛について
主人公の同期でライバル的存在である浦上栄剛(演・要潤)はカリスマ売れっ子漫画家で、劇中では同時に何作品も連載を持っていたり、瓦割りを披露したりと、とにかく多才な才能を見せる存在です。
彼の心境なんかはあまりスポットが当たらないのですが、超多忙なハズなのにスズオのお葬式に普通に参列したり、式の最中に侵入してきた猫(トラさん)を優しく追い払ったりする姿を見せます。
この時点で「あれ?この人って良い人じゃない?」と思うのですが、スズオが亡くなった後、超多忙の中更に連載を増やし、とうとう過労で倒れてしまいます…。
これは彼的にも同期のスズオが亡くなってしまった事で「自分がもっと頑張るしかない!」と思い、頑張り過ぎてしまった末の結果だったんじゃないでしょうか?
彼とスズオの若い時のエピソードなんかも見てみたかったですね(笑)
まとめ
アレコレ書いてみましたが、この作品は本当に本当に本当に良い作品でした。
おじさん感動してパンフレットまで買ってしまいました(笑)
ジャニーズが主演という事でどうしてもそっち系なのかな?と先入観を持ってしまったり、着ぐるみを着ている北山さんのポスターなんかを見てギャグ映画?なんて思ってしまうのですが…全然違いました。
映画のラストシーン、エンディング曲はキスマイの「君を大好きだ」が流れるのですが、映画を見た後だとこの歌詞の意味がとても深く心に刺さります。
エンドロールによると、この曲の作詞は名曲「TRUE LOVE」の藤井フミヤさんらしく、もう一回感動しちゃいました(笑)
「君を大好きだ」を聴くと映画の中の名シーンが蘇ってしまい、目頭が熱くなってしまうおじさんでした。
まだ映画の方は公開中という事なので、まだ見ていない方は是非共見て欲しいです。